ヨガは動く瞑想
瞑想といえば、静かに座って、精神を落ち着かせるイメージがあると思います。
落ち着かせる、というのは正しいのですが本当の目的というのは「今への集中」と考えております。
普段、みなさんは「今、ここに生きている」という感覚はありますか?
日常的にはあまり意識しませんが、
実は、頭の中では将来のことや過去のことを考える時間が多く、
今を生きているという感覚が希薄になっていたりします。
「今日のお昼は何を食べようか」
「あと1日で休日だ」
こう考えている時は思考は今ではなく未来にいます。
同様に、「5分早く起きればよかった」
「この人先週も同じこと言っていたな」
などと考えている時の思考は過去にあります。
それを「今」に戻すプロセスこそが瞑想なのです。
座って行う瞑想というのは呼吸に集中し、それをただただ観察していきます。
いろいろと雑念が頭をよぎりますが、それを1つ1つ手放していきます。
そうするうちに「今、ここに生きている」感覚を十分に発揮していくのです。
瞑想の方法は、このように座って行うものだけではありません。
ヨガのポーズのように動く瞑想や、歩く瞑想もあるのです。
ヨガは呼吸とともに身体を動かしながら、感覚を「そのまま」受け入れていきます。
気持ちがいいな、とか、痛いな、など。
これは座って行う瞑想でいうところの、呼吸に集中することと同じことで、
観察する対象が身体になった瞑想なのです。
ヨガをしているときは、なるべく心配ごとや後悔は置いておいて、ご自身の身体の感覚に意識を集めてください。
雑念が頭をよぎっても大丈夫。
何度でも「今の自分」に戻ってきてください。